コラム


 

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OYAJI NO UTA

by 安藤弘志

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オヤジのうた曲名リスト



VOL.834 * 2024/03/04


「光る君への街」

1975年の今ごろ長岡京の仮住まいから「遷都?」を試みた私は、資金稼ぎのために
アルバイトをしていました。京阪と国鉄奈良線の東福寺駅にほど近い疎水沿いにある
古びた染物工場は学生課の掲示で見つけたのでしょう。プリントを刷る前の生地反物は
大きくて重い物で、専用の什器で扱うことが肉体的重労働だった記憶があります。所定の
期日までは何とか勤めましたが、延長を勧められても即答で断ってしまいました。帰りの
駅へ向かう道で東山九条に聳え立つ京都赤十字病院が見えましたが、今になって思えば
平安時代の悲田院・施薬院の所在地という由緒があるんですよね。ちなみに昨日の
大河ドラマ「光る君へ」に登場した検非違使庁の場所は今の上京区堀川丸太町上ル、
京都府庁の西側にあったようです。そこからまっすぐ南へ下ると藤原兼家の主邸である
東三条殿があったわけで、さらに同じくらい南に下れば私の通った大学がありました。
藤原道長や紫式部も歩いたかもしれない場所で過ごす感慨は当時は薄かったかも
しれません。全学ストでレポート試験になった源氏物語集中講義の単位は貰いましたが。




VOL.833 * 2024/02/12


「 花水仙 」 八代亜紀

アメリカンフットボールの試合といえば後半も半ばになるとリードしたチームの勝利確率
が八割を越すようなゲームも多いのですが、最高峰のスーパーボウルに限っては近年
最後までどちらに転ぶか分からない接戦が不思議と続きます。去年が残り時間十秒から、
今年は延長戦の残り三秒でKCチーフスが連覇を決めました。お金のかかったイベントと
しては十分満足な内容でした。去年も触れたと思いますが、NHKはBSを一波に減らした分
スーパーボウルの中継ぐらい復活させろよと言いたくなります。話は変わりますが今年は
年明け早々アーチストの訃報が相次いでいます。私にとっても八代亜紀さんやメラニー、
そして小澤征爾までそれぞれに印象深い音楽が思い出されます。表題曲は大学の
三回生くらいに歌詞にあるような路地裏のアパートでラジオから聴いたのか、駅そばの
商店街に流れていたのか、後ろサビ♪一年のみじかいくらしを懐かしみ という部分が
色々とすれ違いもあった思い出と重なってしみじみと思い出されます。



「 花水仙 」 作詞:池田充男 作曲:浜圭介



VOL.832 * 2024/02/04


「X-15ロケッティ」

山下達郎さんのFMラジオ番組の中で「達郎さんが誕生日に貰って一番嬉しかったもの」
という質問に、小学生のころに貰ったX-15のプラモデルと答えていました。X-15の話は
前にも一度されていたような気がしますがよっぽど好きだったのでしょうね。1960年代
前半に特に少年に注目された世界最速の飛行機がエックスジュウゴと呼ばれてました。
米軍のB-52爆撃機の翼の下に収まる小型の単座実験機で上空でロケットエンジンに
点火して母機を離れマッハ6.7の極超音速と高度10万mを越す記録を出して、NASAの
宇宙開発に貢献しました。私らはプラモデルではなく、バルサという軽量木材の機体に
3センチ程の円筒形の金属に固体燃料を詰めるロケッティという模型ロケットエンジン
を取り付けて手投げで高速飛行させる遊びをやった思い出があります。調べてみたら
タイガー製作所という会社が売っていたキットだったようです。記憶が定かでないのですが
水中でも燃焼するという特性を生かしてボートに付けるタイプもあったような気がします。



VOL.831 * 2024/02/01


「ジャカランダの花」 小暮はな

本日のNHK中波ラジオ「ふんわり」9時台で放送された六角精児「はじめてのファド」が
なかなか良い内容だったので、らじるらじるの聴き逃し番組で一週間内に探してみられる
ことをお勧めする次第です。去年同じコーナーで表題曲が紹介され、同時期にはFMの
ゴンチチの番組でも掛かったので気になってはいましたが、日本のファドも概説して
ちあきなおみ歌唱のファドにも触れるなど充実した内容でした。それと番組では出て
きませんでしたが、私が思い浮かべたのは2011年頃いしいひさいち作「ののちゃん」に
登場した謎の歌手「吉川ロカ」のことです。朝刊の四コマ漫画に不釣り合いな異色さが
災いしたか作者曰く「新聞のコアな読者にはたいへん評判が悪かった」そうで3月24日付
をもって終了させたそうですが、(笑)いしい商店から単行本「ROCA」が販売されていて
特設サイトから「吉川ロカ ストリートライブ」が立ち読みできますのでお勧めします。



VOL.830 * 2024/01/21


「北国行きで」 朱里エイコ

前回のコラムで紹介した学生時代の金沢旅行が1974年の9月のことでしたが、早朝の
七尾行きで乗ったのは珠洲まで行くディーゼル急行でした。能登半島の先端の街が
「すず」と呼ぶ地名だと知ったのは二年前の高校時代のことです。1972年の冬休みに
地元の松竹系の映画館で寅さん映画と二本立てで見たのが「喜劇・快感旅行」だと
メモ帳に書いてあります。その映画の中で北へ向かう列車のシーンで挿入されたのが
同年にヒットした表題曲だったのです。昭和の日本映画のジャンルとして歌謡曲映画が
あってヒット曲をテーマに歌手が主役として出るのが普通でしたが、調べてみると本作は
喜劇映画の色どりとして歌手とヒット曲が差し込まれたという形だったようです。女優では
倍賞美津子や光本幸子がメインだったようですが、私の記憶に残ったのは朱里エイコと
珠洲という地名だったのです。朱里さんは早くに亡くなり、今回は珠洲市が大きく傷ついて
しまいました。どうか良い形で復興できますように祈っております。



「 北国行きで 」 作詞:山上路夫 作曲/編曲:鈴木邦彦



VOL.829 * 2024/01/19


「石川県中央公園の鯨の樹」

私は石川県の金沢には愛着を持っています。父親の転勤で小学校一年の秋から
一年間、金沢市の野町という所で過ごしました。豪雪と称された大雪と、そのあとの
光り輝く夏の日々の印象が残りました。大学生になって自由に旅が出来るようになると
真っ先に金沢を訪れます。大阪発の夜行急行が早朝に金沢へ着いたので暇つぶしに
支線に乗って七尾の漁港の風景を見たりしました。日中には懐かしい金沢城や
尾山神社を歩いたあと中央公園の芝生に寝転んでぼんやりしたものです。そのころ
大江健三郎の「洪水はわが魂に及び」を読んだばかりだったので、公園の広場の
中央で独り聳える太い樹木を見て「これが鯨の樹にちがいない」と考えたりしました。
そんな愛着のある石川県が大変なことになっています。熊本地震が断層の横ずれ
だったのに対して、能登は鏡餅がひび割れしたようになったようで、水道の復旧さえ
容易じゃないでしょう。そして炙られた餅が膨らむように半島が隆起したようで、
よそ者が安易に考えてはいけないことかもしれませんが、住み方の根本的な見直し
が必要かもしれません。九州で力になれることがあるなら協力したいと思います。



VOL.828 * 2024/01/03


「正月羽田の奇跡」

元日・二日と九州は好天でしたが、私は散歩以外は家にじっとしていました。慌ただしい
ニュースは突然聞こえてきました。元日の16時過ぎにTVから大津波警報の報せが。
気象庁のサイトで震度分布を見ると能登の震度7を始めとして東京の震度3など広域に
拡がる表示に地震の凄まじい規模を感じました。女性アナの強い口調で呼びかける
「高いところへ逃げること!引き返したりしないこと!」の繰り返しに胸が痛みました。
そして昨日は18時前に夕食の準備が出来てNHKを入れたらちょうど空港カメラに炎が
映し出されたところでした。最初は羽田空港で火災がという一報でしたが、別のカメラに
代って日航機から発火している絵になって仰天しました。少しずつ周辺情報が明かされて
事故の概要がつかめた30分後くらいに、乗客全員脱出の情報を聞いてほっとします。
今から58年前私が小学四年の冬に同じく千歳から羽田へ向かった全日空機が着陸前に
墜落し、さらに一月後にカナダ太平洋航空機が羽田のC滑走路に着陸時に炎上する
など悲惨な飛行機事故が多発したことがありました。今回の事故原因はまだ謎ですが
日航機が衝突で炎を浴びながらも滑走路をほぼずれずに停止して、適切な避難誘導
がなされた点は本当に良かった。ハドソン川ならぬ羽田34Rの奇跡と賞賛します。

 


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