コラム

OYAJI NO UTA

by 安藤弘志

'04-6月分  '04-7月分  '04-8月分  '04-9月分   '04-10月分  '04-11月分   '04-12月分
 '05-1月分    '05-2月分    '05-3月分    '05-4月分    '05-5月分   '05-下期分  '06-上期分

  '06-下期分  '07-上期分  '07-下期分  '08-上期分   '08-下期分  '09-上期分

オヤジのうた曲名リスト


VOL.573 * 2009/12/27


「やっぱり普天間を考えよう」

前々回このコラムでも取り上げた「米海兵隊普天間基地問題」。現状で沖縄の人達が
危険な思いをしていて、一刻も早く移って欲しい訳なのに、そして大阪の橋下知事が
関西空港に移すなら考慮しますよとまで言っているのに、なぜ沖縄県内のこれから
埋め立てを始める場所に新しく作って移すという合意通りにしないとまずいんでしょうか?
辺野古沖でないといけない理由を自民党HPから探してみたのですが、
普天間飛行場移設問題についてのわが党の考え方のファイルを開いてみても、
合意通りの結論を急がないと大変だというばかりで、なぜ辺野古なのかという理由は
書かれていません。どうもここら辺の事を良く調べられるとマズイんじゃないかと、
勘ぐりたくなってきました。そもそも他の国は、もうこれ以上お金を出せないから
米軍基地が撤退してもしかたないという話なのに、なぜ日本だけがさらなる出費を
しないんだったらこれからも居座りますよと脅されなければならないのでしょうか。
沖縄県民の福祉も日本国民の安全も関係のない、日米関係者どうしの利害が
からんで「日米合意」がなされたことが疑われます。鳩山さんの「抑止力」発言も
おかしいです。抑止力を重視するなら沖縄よりも関西や日本海側に移設した
ほうが良いのは明らかでしょう。皆で注視して考え続けたい問題ですよね。



ユーキャン通販ショップ




VOL.572 * 2009/12/07


「風は旅人」 赤い鳥

1973年のNHK朝の連ドラの主題歌で、作詞の楠田芳子さんと作曲の三枝成章さんは、
ドラマの脚本と音楽担当もされています。同じく懐かしい曲で「風と落葉と旅びと」と
いうのがありますが、こちらを歌ったのはチューインガム で別曲です。
♪さびしい朝は海をみて 夜明けの風をさがそう  独りぼっちで海に出て
あの白い風をさがそう   風は旅びーと私のこころ 風は旅人よー…
高橋洋子主演のこのドラマ「北の家族」は、ビデオも普及していない時代だったので、
いま放映される機会もありませんが、主題歌を聴いてみるとアレンジも歌声もすばらしく、
音楽だけでもリバイバルしないものかと思ったりします。
リンク先のHMVのサイトで試聴できますので、ぜひお試しください。それと、
チューインガムのほうでは、ラジオ関西のステブレ曲「海のみえる放送局」も
一部聴けますので懐かしい方にはおすすめです。

 



VOL.571 * 2009/11/15


「普天間本土移設を皆で考えよう」

民主党政権が始まって二ヶ月あまり、このところ注目を集めているのは、予算案の
いわゆる仕分け会議。天下り役人の巣食う独法を腑分けして無駄な予算や基金を
バッサバッサと切っていく。パフォーマンスの意図もあるでしょうがここら辺は政権交代が
あって良かったと正直に思える部分でしょう。一方、日米関係では普天間基地移設問題で
鳩山首相がアメリカを怒らせたんじゃないかと懸念の論調で報じる日本のマスコミ。
中にはCIAがこっそり鳩山失脚の工作をするんじゃないかと心配する声もあるようです。
しかし落ち着いて考えれば、日本が米国の逆鱗に触れることを、それほど恐れる必要が
あるのか疑問です。政権交代を機に対米従属のありようを皆でで考え見直してみると
いうことは日本国民が堂々と主張すべき権利でしょう。普天間基地が本当に必要かどうか
という点については、それを関西空港など本土の赤字空港に移したらどうかということも
皆が想像して見るべきかも知れません。もうひとつ、鳩山さんが考えているという「自衛艦を
友愛の船にして国際支援活動に」というアイデアも、危うい面の存在も否めませんが、
防衛省・自衛隊の改組の端緒となるなら実現して欲しいと思います。その際には
自衛艦の無粋なネズミ色の艦体を白地にしてドラえもんやクレヨンしんちゃんなど
日本が世界に誇るアニメのキャラクターを描いて見てはいかがかと提案したいのですが。




VOL.570 * 2009/10/16


「書店番の愉しみ」

当サイトでは、小説類を除く毎月の文庫・新書の新刊タイトルをジャンルごとの
ページに積み上げて見渡せるようにする「白川書肆」という仮想書店を営業して
います。あまり儲からない割には手間のかかる書店ですが、新刊の紹介文を読むだけでも
楽しいので七年も続けています。今日も角川ワンテーマ21新書の新刊をチェックしていたら
門倉貴史氏の「夜のオンナの経済白書」に目が止まりました。公然・非公然を問わず
世界中の欲望産業の経済規模の大きさと、狭い隙間も落差があれば水が流れるように
国境を越えて欲望の需要が満たされるさまがレポートされているようです。この本は
人にいえない仕事はなぜ儲かるのか?」「『夜のオンナ』はいくら稼ぐか?」に続く
地下経済3部作とのことですが書評を集めているうちに妙なことに気がつきました。
アマゾンの予約商品ページのキャッシュで見つけたのですが、同じ著者の同じ書籍番号で
まったく別のタイトルの本の発行が予定されていたようなのです。その書名は
「あなたのパチンコ代がテポドンを飛ばす」というもので、短い商品説明には、
アングラマネーが世界をどのように還流しているのかを検証。新聞では読めない
新たな世界の勢力図が見えてくる」とあります。どうもタイトルだけ差し替えたようでも
ないのですが、ひょっとして何らかの圧力で出版内容を急遽代えたようにも思えます。
こんなことも含めて、新聞では読めない世の中の事情が書店の世界で見えたりします。




VOL.569 * 2009/09/27


「ソナタ 悲愴」 仲道郁代

なんかコラムのネタの発端がNHKの番組に偏り過ぎているという自覚はあるのですが、
九州の地方都市で裕福でない経済状態のもとに暮らす身にとって、文化的刺激の源は
NHKのFMやTVのプログラムが大きな存在であることは否定できない事実なのです。
今夜も八時から「名曲探偵アマデウス」を見ていて大好きな仲道さんの演奏するピアノに
触発されてオヤジノウタに取り上げる次第です。思えば彼女の存在を意識したのも、
この番組が始まって間もなくの、同じベートーベンのソナタ「月光」を演奏する場面に
惹きつけられたのが最初でした。今年の二月には熊本での彼女のリサイタルに家族で
中央前列二番目に陣取り、ラフマニノフの前奏曲と共に「月光」の生演奏にも接する
ことが出来てさらに親愛の情を増すことになります。決して大柄ではない体躯の細い指から、
自由で躍動する旋律が弾き出される様を目の当たりに出来てそれは貴重な体験でした。
当日の会場には、全国の彼女のコンサートを「追っかけ」てるらしきオッサンの姿もあり、
不思議な存在感のある彼女のピアノに惹かれるファンがじわじわと増えているようです。




VOL.568 * 2009/09/24


「高速道路は産業道路」

秋の大型連休の最終日、九州自動車道でも40km超の大渋滞が起きたと報じられて
いました。長時間運転の翌朝から連休明けの勤務をされているオトーさん達には、
ご苦労様と申し上げます。それにも増して渋滞のとばっちりを受けたトラックやバスの
プロドライバーのことを思うと気の毒としか…。ETC割引の拡大から、高速原則無料化
を掲げる民主党政権の始まりと時代は流れるなか、本当に理想的な交通のあり方を
今オジサンが夢想するとしたらこうです。高速は緑ナンバーと商用車のみを無料化。
大量の貨物は鉄道・海運の利用を促進して排ガスと道路の傷みを軽減。一般人の
長距離移動は鉄道・バス・フェリーの利用に補助を出すとともに、マイカーからの
乗り換えが容易なパークアンドライド駐車場付きの駅ターミナルを設けます。
今は経済的な理由でマイカーを使っているオトーさんも、心の底では家族全員の
鉄道バス運賃やタクシー代が負担にならない所得水準を望んでいるはずです。
経済の効率化、活性化と環境にやさしい交通を同時に実現する方向に行って欲しい。



VOL.567 * 2009/09/06


「日米関係はベンチャーズを機軸に」

昨夜のNHK-BSでベンチャーズ結成50周年を記念して「我が青春のエレキサウンド」と
題した番組を見ていて、ふと感じました。これからの日米関係を構想するときには、
心の中にベンチャーズをBGMとして流しながら考えるとうまくいくのではないかと。
番組ではMCの三宅裕司の相手役として、ジャズギタリストの渡辺香津美が出演、
自らの音楽開眼に深く関わる彼らのサウンドを語り、他にも加山雄三はもちろん、
数々の音楽関係者が魅力を語り、さらに本国のアメリカからもエアロスミスや、
CCRのメンバーからのリスペクトのコメントが寄せられました。ベンチャーズの音を
聞くだけで心の中に暖かいものが流れる、いわゆる団塊の世代の人数は、
海を隔てた日米双方で相当な数にのぼり、しかも保守もリベラルも問わないところが
スゴイのです。建前でナショナリズムをまとった爺さん達の性格武装を根本のところで
緩めてしまう不思議な力があるとまで言えばチトほめ過ぎか。そして少し後の世代に
とってはビートルズが同様な、しかもワールドワイドな効力を発していることは、
間違いありません。イスラム圏など一部を除いて各国指導者層がビートルズ世代と
重なるこれからしばらく、戦争への危惧は多少なりとも遠のく気はします。


VOL.566 * 2009/09/01


「処女航海」 ハービー・ハンコック

残暑の午後に生気に満ちたジャズを選んで聴いてます。表題曲は1965年の演奏。
ところで、2009年の九月、長く暗かった日本の政治に一条の光の差す気分で
新しい政権の船出に立ち会う時が来ます。寄せ集めの船員の中にはUFO好きとか
変な人も混じっているでしょう。船べりに穴の開きそうな弱い部分のあることも
知っています。それでも何とか、色んな方向からの波を乗り越えて順調な航海が
始まることを期待したいと今は思います。 官僚を使いこなす政治力が不足する
時には、どんどん民間のブレーンを活用するのも良いかもしれません。たとえば、
一次産業と雇用問題をからめて、思い切った政策を打ち出せないものか、なんて
事も考えたりします。 話は代わりますが、ピアノのハンコックさんは、後に米国の
創価学会に入っちゃうんですが、この当時は違いますんでご勘弁の程を。



VOL.565 * 2009/08/24


「センキョ 8-30」

4年間という長い長い民主主義のタイムラグがようやく解消しそうです。
熊本の街は思いのほか静かですが、選挙の風の行き交っている様子は、
何となく感じられます。悪代官と一党を「懲らしめて」やりたい庶民感情は、
確かに在る一方で、J党の方々も近年にない組織の締め付けをしているのか、
色々な所で「選挙はJ党頼む」の声に気安く「わかった」のやりとりが耳に
入ってきたりします。その気安さが実際何を意味するのかは謎ですが。
今朝の新聞で「歴史とは民主主義を一歩一歩実現していく緩慢だが力強い
歩みにほかならない」という一句が心に残りました。(「金大中氏を悼む」姜尚中)
不完全な人間の行う不完全な選挙ですが、言論の自由がある限り期待したい制度。
期日前投票を済ませてきましたが、地元のM党候補はどちらかといえば
憲法九条を変えたい考えの方のようなので死票かもしれませんが別の候補に入れました。



VOL.564 * 2009/08/11


「幸福実現をあえて深読み」

8月9日の長崎原爆の日の朝刊に「幸福実現党」の名で出た全面広告は、
大川総裁の大きな肖像をバックに、「今のままでは、愛する人も守れない。」との
見出しのもと、北朝鮮の脅威から日本を守るために憲法9条を変える云々の
広告文が載っていました。大川氏が宗教者であるとするなら、そぐわない主張を
何の為にお金をかけてやっているのだろうかと、不思議に思っていました。
ひょっとしたら、総選挙を控えた8月という時期に、あることを気付かせようとの
深い思慮でもあるのか…。昭和20年の8月に関するTV番組をいくつか見ているうちに
そんな事を考えました。つまり、昭和20年の日本と今の北朝鮮を重ねて考えて
見ようよ、という問いかけです。米国は、飢えに苦しみ、自由にものも言えなかった
日本国民を武力で解放し民主国家に変えさせました。今度は日本が北朝鮮に
同様のことをしてあげようではないかという理屈も成り立たなくは、ありません。
でも考えてみてください。日本の場合は大変な犠牲を伴いつつも武力解放が一応
成功したのですが、同じように米国がベトナムで、イラクで、武力を使った結果は
どうだったでしょう。米国戦死者だけでも5万8千人と4千人という数にのぼります。
憲法9条を変えて、武力で北朝鮮をどうこうしようと言う場合、日本人の中からも
誰かの夫や、息子やあるいは父が戦死者としてカウントされる覚悟が必要です。
「幸福」を掲げる宗教者ならば、自国の戦死者をださないことはもちろん、
北朝鮮の人々の血も流さないことも祈っている筈ですよね。きっとこれは、
憲法9条を内心では変えたい麻生さんや自民党の足を引っ張るための熟慮の方便ですよね。

 


VOL.563 * 2009/08/05


「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」 オスカー・ピーターソン・トリオ

えらくこだわっている訳でもないのですが、昨日梅雨が明けました。
「もういくらなんでも」、そんな気持ちも気象台の方々の心の隅のほうに
在ったかもしれません。それを見透かすかのように、三時過ぎには土砂降りが
通り過ぎて宣言にケチをつけました。それでも夜には晴れが戻り、月と明星が空を彩って
まずは目出度しと言うところ。今日は思い立って表題曲のテープを引っ張り出して
聞いています。夏はベンチャーズも良いけど、ピーターソンも良い。
原盤は私の生まれた頃の録音で、私が初めて聴いたのは高校生の頃に
地方都市の裏町のジャズ喫茶だったと記憶しています。
ドラムの居ないトリオ演奏なのに、4ビートのリズムがガシッと決まった上を、
オスカーのピアノやレイ・ブラウンのベースが楽しく躍ります。

 


VOL.562 * 2009/07/23


「コンスタント・レイン」 セルジオメンデス とブラジル66

熊本は未だ梅雨が明けていません。今日こそ久しぶりに晴れましたが明日の晩から
また雨の予報です。子供の頃、こんな風に梅雨が夏休みに食い込んだことがあったか、
記憶をたどって見ましたが、何とも定かでありません。ひとつだけ懐かしい曲を思い出し
ましたので取り上げます。中学生の頃に口ずさんでいたことは確かなのです。
1970年の大阪万博のからみで、セルジオメンデスの仲間が来日して、九州の
地方都市にまでボサノバロックが流れてきていました。坊主頭に白い開襟シャツ姿の
私も、マシュケナダやデイバイデイのシングル盤を持っていたほどです。表題曲は、
ラジオで流れていて、シュゥビーシュゥバーのリフレインが幼い心に焼きついたのでしょう。
今初めて歌詞を調べてみると、失恋の寂しさを歌った歌なんですね。
Constant is the rain  Endless is the pain  Alone and lonely in the rain
たぶん雨にぬれた葉っぱでも眺めて、物思いにふけっていたかも知れません。
今にして思えば、少年だった私も、この日本の社会も、前途洋々だった頃でした。






■ 前期分のページへ ■
△Click△