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OYAJI NO UTA |
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by 安藤弘志 |
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VOL.689 * 2015/12/26
「福島・沖縄 海の憂い」
2015年がまもなく終わろうとする土曜日、いつもより念入りに新聞を読んでいたら、 |
「365日の紙飛行機」 AKB48 秋元康の作品はオヤジノウタ世代よりずっと後ろへずれる印象もありますが、彼自身は ほぼ同世代人なので、ものによっては妙に愛着を感じさせられることがあります。 NHK朝ドラマ「あさが来た」の人気をささえる大きな要素が主題歌じゃないでしょうか。 冒頭のつかみのシーンにじわじわとフェードインして主題歌のイントロに切替わり ♪朝の空をみあーげてー 今日という一日が 笑顔でいられるように そっとお願い… 日本人のかなりの部分が、朝聴きたいなと感じるような出だしが上手。 機嫌の悪い人も ♪思い通りにならない日は あした頑張ろう… と続けられたら すこし気分が明るくなって、三度音程でハモる部分でさらに暖められます。 うまいこと作ってるなと、つくづく感心させられます。物語は「あさ夫婦」と「はつ夫婦」の 対照を軸に描かれていますが、私の場合新聞の朝刊で夏目漱石の「門」を 番組の前後に読んでるので「宗助夫婦」とも較べてしまいがちです。びっくりぽんの 日本の近代化を経て僅か数十年で人の悩みも大きく様相が変わるものです。 |
「テロよりも 武器を憎む」 日本時間の土曜の朝に起きたパリの同時多発テロ事件を悲しんで、この週末は 世界各地が自由・平等・博愛を象徴するとされるトリコロールに染められました。 「テロはいやだ」の意思を示すことは悪くないでしょうが、世界で起きていることの 意味をひととき深く考えてみる必要もあると思います。 「テロ」とわずか二文字で扱われますが、これを実行した人間は自らの命を捨てます。 いっぽうシリアではアメリカ軍が遠隔操縦の無人機でISの主要人物を「空爆」します。 前者が悪で後者は善だと説明できる理由を私たちは知っているのでしょうか? TVや新聞のニュース解説でもそんな説明は聞かせてもらえません。 前にも書きましたが、憎むべきは別の二文字、「武器」じゃないでしょうか。 近ごろ大国、とくにアメリカは自国軍の死傷者を出さないために他国のある勢力 (例えばシリア反政府派)に武器を渡してテロ組織と戦わせます。しかし実は 渡した相手が敵と通じていたり寝返ったりして武器がテロ組織の戦力になります。 現代の戦争はテロやゲリラが相手ですから終わりというものがありません。 武器を売ったり扱ったりすることで生活する者にとっては、喜ばしいことでしょう。 真の平和なんてものが現れたら、彼らは商売あがったりなのですから。 でも私は夢想したい、地球規模のガン・コントロールがなされる日のくることを。 ♪Gonna lay down my sword and shield Down by the riverside I Ain't gonna study war no more |
「恋する二人」 ビートルズ 1964年10月10日も土曜日でした。いつもどおりに午前中四時間授業があって帰宅。 お昼ごはんを食べると、いつもどおり友達の山田君宅へでかけました。当時から 土曜午後一時台は大河ドラマの再放送が放映されていて、友達の弟や母も一緒に 「赤穂浪士」を白黒の画面で見ました。東京オリンピックを機にカラーTVが普及した などと勘違いした解説をたまに聞きますが、当時カラー画像で送出される番組自体が 少なく大河ドラマも白黒。けっこう裕福だった筈の友達の家にもカラーTVはまだでした。 NHKで「赤穂浪士」が一時四五分に終わるといよいよオリンピック開会式の中継が 始まった筈ですが、我々はいつもの土曜日と同じく教会の土曜学校へ出かけました。 杉並区の衛生病院となりに今もあるSDA天沼教会に集まった人数はさすがに いつもよりは少なかった気はします。小学三年生とはいえオリンピックに興味は あった筈ですが、当時からいくばくかの反骨の気風は持ってたのでしょうね。 中学生の姉は学校で国立競技場の競技参観も有ったのですが、小学生は 開会数日前の聖火リレーの盛り上げに、甲州街道に出かけただけでした。 アベベが優勝したマラソンも甲州街道でしたが、見に行こうという話は出ませんでした。 水曜日の二時頃なので学校の授業が普通にあったのでしょう。 表題曲は当時の洋楽ヒットチャートの一位。映画「A HARD DAYS NIGHT」の一曲 ですが、当時の少年の興味はポップス番組には未だ向かわず、ラジオ番組は 野球中継を聴いていた記憶しかありません。そういえば僕も山田君もセリーグは 阪神のファン。東京でバッキー、村山を応援していた少数派少年ファンでした。 |
「スペインの雨」 マーニ・ニクソン 栃木・茨城そして翌日宮城県に広がった豪雨による大洪水。被害にあわれた方に お見舞い申し上げます。私も九州北部豪雨を経験しましたが、あのときには朝8時に 2m近い泥水に浸かったのが、昼過ぎには足首程度の泥を残して水は引きました。 河岸段丘地形で火山性土壌の九州に較べて、平板で粘土質の関東平野で溢れた 水はなかなか引かないようで復旧の困難が案じられます。二言めには「国民の命と幸せ な暮らしを守るため」とおっしゃる総理大臣にはぜひ災害対策に当分専念して頂きたい ものです。ところでTVのニュース映像を見たあと思わず口ずさんでしまったのが、 "The Rain in Spain stays Mainly in the Plain" 「マイフェアレディ」の挿入歌の表題曲 でした。関東の雨は主に広野に降る、なんて不謹慎な連想をして、すみません。 歌手名がオードリー・ヘプバーンじゃないのは、ご存知の方も多いでしょうが、 当時よくあった歌唱のみの吹き替えだからです。再放送中の「あまちゃん」でも 最後に鈴鹿ひろ美本人歌唱の「潮騒のメモリー」が出てきますが、オードリーも 晩年に本人歌唱の音源を公開しているようです。一度聴いてみたい気もしますが、 「ティファニー」と違ってマイフェアレディの曲は吹き替えの方が合っているでしょうね。 |
「ナウ'ズ ザ・タイム」 チャーリー・パーカー 昨日の夕方から熊本市内中心市街地で行われた"STREET ART-PLEX" JAZZ OPEN。 今年で13回目ということですが、真夏の夜のストリート・セッションは各所で盛り上がって 無事終了しました。福岡・熊本をはじめ九州各所から、さらに大阪・名古屋・韓国などの 活きの良いジャズ・マン/ウーマンが集結して、アーケードや美術館など八箇所の会場で 交代で、あるいは混ざり合いながら熱い演奏が、しかも無料で提供されました。 商業活動の郊外への移転に対抗できずに中心市街地が衰退する例の多いなかで、 車を使わずに歩いて回れる市街地の潜在魅力を積極的にプロモートする活動は、 今後も活力を持って続いて欲しいものです。市のバックアップは有るようですが、 ラジオ局などメディアも上手にサポートしていただけたら有り難いところです。 表題曲は当日出演バンドからテナー奏者が3人集まって見事なソロ回しで 盛り上がったスタンダードの曲名です。考えてみれば予備校講師がはやらせた 決まり文句「いつやるか?」の答えは70年前のジャズマンが吹いていたのです。 |
![]() 欲を言えばビリー・ホリデイが表紙なんだからJATP風のギター入りバックでヴォーカルを聴きたかった |
「乗りたくない!リニア新幹線」 JR東海の新幹線「のぞみ」車内での焼身自殺火災事件の報道に接して感じたのは、 今の時代、突然出現する災厄に対して常に心のどこかに覚悟を準備しておかねば ならないということですね。今度のように巻き添え死者も出る大事にならなくても、 電車内での突然死とか、自動車運転中の意識喪失の事例は数多く耳にします。 それにしてもつくづく思うのは同じJR東海が建設を決めているリニア新幹線が、 私の生きているうちに完成したとしても、そして何かのマチガイで無料で招待され たとしても、絶対にお断りするだろうなということ。深い地下や山地のトンネルが 半分以上になる路線の長い駅間でトラブルが発生したときに、たとえ重大事故でなくても 真っ暗な車窓を見ながら長時間待たされる不安と恐怖を考えれば当然でしょう。 たぶん航空機並みの保安検査がされるのでしょうが、似たような手間と運賃ならば 精神衛生上はるかに気分の良い飛行機のほうを選びますよね。 人口減少のこの国で巨額の投資に見合うインフラだとは、とても思えないのですが、 利権のおこぼれにあずかる勢力が反対の声を掻き消そうと動くのでしょうね。 後の世代が維持費に苦しむだろう新国立競技場など無理なプランがあちらにもこちらにも。 |
「哀愁のレインレイン」 チェリッシュ 梅雨入りして一週間ほどでしょうか。わりと爽やかな晴れ間が数日おきにあるので、 さほど鬱陶しくないタチの良い雨季の始めになっている熊本地方です。まだ本欄で 取り上げていない雨のウタを探していたら1975年の表題曲のレコード盤が出てきました。 中サビの ♪レイン レイン ふるあめにー 身ーをまーかーせー の部分が心地よく ちょっとくらいは濡れてもいいかという気にさせてくれます。チェリッシュ作品を多く 手がけた、林春生・馬飼野俊一コンビの作です。ついでにこの頃のタウン情報誌が 見つかったので読みふけりました。「ぷがじゃ」の75年7月号です。高橋秀夫氏の イラストが表紙、B6判64頁で定価百円でした。LP「ナイアガラムーン」の紹介には 大瀧栄一とあります。ティンパンアレイのラストコンサートの宣伝もありますね。 8.8ロックデイはこの年まで万博公園の開催で上田正樹やウエストロード、むらさき、 めんたんぴん等々出演、入場料は2日通しで1300円と超お買い得。ちなみに 7月3日京都会館でのチェリッシュ・リサイタルは2500〜1500円してますね。 |
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「幻想交響曲」 大山平一郎+熊本交響楽団 早いもので去年のドヴォルザーク特集からまる一年、第99回の熊響定演を楽しみました。 今回の指揮者は大山平一郎さん。前半がラフマニノフのピアノ協奏曲2番、後半が ベルリオーズの大作「幻想交響曲」という聴き応えのあるプログラムに期待が高まりました。 コンチェルトのピアニストは若林顕さん。個人的には女性ピアニストの方を選んで 欲しかったのですが、ちょうど宮崎国際音楽祭とかち合って、上原彩子、仲道郁代など あちらは5人出演と、うらやましいことですが、いずれは熊本でもと期待することにします。 さてベルリオーズのほうですが、第3楽章のオーボエの掛け合い。客席奥に演奏者を 配することも多いようですが、今回は上手のドアを開けて舞台裏から音を出しました。 たぶん色々工夫されたのでしょう、指揮者とぴったり合い音のバランスも良好でした。 そして4楽章「断頭台への行進」前半で大山さんが指揮棒を飛ばして素手で振り続けると、 がぜんオケのテンションも揚ってアンサンブルがノリノリになるのが感じられました。 棒は首席チェロの前に落ちて、5楽章前に渡されましたが、わざとじゃないですよね。 この曲特有の大小二つの鐘も立派なのが用意されていてCDで聴いていては判らない 質感のある不思議な耳触りが迫力を加え、フィナーレへなだれ込みました。 ローカル・オーケストラと思えない上出来の"幻想"を楽しませていただきました。 来年の百回記念は1月に山田和樹を迎えてマーラーの9番に挑戦とのこと。 手ごろなお値段で聴き応えのある内容。熊響の演奏会は熊本名産品のひとつです。 |
「オデオンだった」
今日はポール・マッカートニーの日本ツアー初日。まもなく大阪ドームでコンサートの |
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VOL.679 * 2015/03/20
「 七度狐 」 桂 米朝
歴代の名人上手と較べても明らかに長命の部類に入っていたので、誰も心の準備は |
VOL.678 * 2015/02/07
「"花燃ゆ"をじっくり見よう」
たびたびのNHKネタになってしまいますが、要注意人物が会長に就任して一年、おそらく |
VOL.678 * 2015/02/07
「根本から考える」
今朝のNHK 「週刊ニュース深読み」の特集は「血が足りない!どうする献血」でした。 |
VOL.677 * 2015/01/21
「反武器主義しかない」
フランスの新聞社襲撃事件と、それに対する政治家を含む各国民の反応が一段落して、 |
VOL.676 * 2015/01/06
「外は寒いよ」 J・スミス&W・モンゴメリー
正月休み明けのNHKラジオ「午後まり」で掛かって思い出したスタンダード曲です。 |