コラム


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みんなのうた 1997〜2011 DVD全5枚
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OYAJI NO UTA

by 安藤弘志

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オヤジのうた曲名リスト



VOL.608 * 2011/06/30


「前半終了を前にして」

去年の6月30日は、参議院選挙とサッカーのワールドカップの最中だったんですね。
やっぱり株主総会も集中して総理大臣は菅さんでしたがもう随分な昔のようにも思えます。
電力会社の総会では、姿の見えない委任状株主が脱原発動議を否決して、国会では
代わりの候補が見えないまま総理大臣を辞めさせればうまくいくという話がまかり通ってます。
梅雨明けはいつになく早く、過酷な夏がやってきそうですけど、九州電力の電気の一部には、
耐久性に不安のある玄海原発のものも含まれていると考えると複雑な気分です。
福島第一原発の事態が、三ヶ月も掛かって未だに人の手に負えない状態であること、
そもそも核反応による発熱あるいは排熱こそが地球温暖化の重大要素ではないのか、
このことだけを考えても、あらゆることを脱原発の方向へ向かわせたいと切実に思います。
この先選挙がいつあるのかわかりませんが、国会議員のうち誰が原発延命派で、
その人に献金したり支援している企業団体は何かをよーく見ていることにしましょう。
それと福島県の浜通りと中通り北部の人達が移住できるように全国民で協力することも
考えたいのですが。国の主導がなくても自治体同士とかピアtoピアのかたちで
生活基盤ごと移動して来てもらえる道が拓けないかと無い知恵をひねっております。
サッカーのようにハーフタイムがある訳じゃなく、明日から暦は後半開始です。
私達も福島の人達も、日々の糧と希望が得られますようにと祈ります。

役に立つ買物情報も毎日更新していますのでどうぞ



VOL.607 * 2011/05/31



「ノアの箱舟」 平山三紀

おとといの夜にNHK-BSであった「希代のヒットメーカー 作曲家 筒美京平」を
見ていて思ったのですがこの人の作曲家人生のスタートと同時に私の思春期が始まり
 (「バラ色の雲」「サザエさん」)、青春時代を迎え(「17才」「ひまわりの小径」)、
フレッシュマンになり(「夏色のナンシー」「魅せられて」)、家庭を持ってと
(「懐かしのジョージタウン」「卒業」)、人生の主要部分の背景を、常にこの人の
作った曲が彩ってくれていたことを改めて感じました。美しいメロディたちに感謝。
表題曲は中学生時代にTVのフィルム・クリップで見ていた平山三紀のスマッシュヒット。
歌詞カードにある橋本淳の詞はすべて平仮名になっています。
♪すべてのかなしみと すべてのよろこびを あなたがわたしにおしえてくれたわ…
不安げな短調のAメロのあとに、後半はメジャーに転調して雲間から陽が差す雰囲気です。
♪いきてる あかしは あいすることね ゆめおおき たびびとのように おそれずに しんじあい…
イヤなことも多かった坊主頭の中学生を、希望で救ってくれた音楽のひとつです。


ノアの箱舟シングル盤ジャケット



VOL.606 * 2011/05/17


「橋下知事は憲法を守る義務がある」

大阪府の橋下徹知事は、入学式や卒業式での君が代斉唱時に教育委員会などの
指導に従わず起立しない教職員について「辞めさせるルールを考える」と述べ、
排除していく考えを明らかにした。(16日・共同通信)とのことですが困ったものです。
<日本国憲法19条>思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
<同99条>…公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

もちろん弁護士である橋下知事が知らない筈はないのですが、この人は時々変なことに
こだわってムキになる癖があるようです。一タレント弁護士であるなら笑って済ませても、
現知事であり、将来の首相候補などと囃す向きもある人では、看過できません。なんせ、
<同12条>憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持
するよう求められているのですから、微力とはいえ声をあげておく必要を感じます。
国旗も国歌も単なるアイコン(目印)と考える見方が普通で、健全な心情と思いますが、
人によってはアイコン(偶像)を崇めたい考えだったりします。その思想も自由なのでしょうが、
政治家や公務員が片方の考えを公教育の場で強制しようとするなら明らかな憲法違反です。
大震災以後TVをつければ「ニッポンは一つ」「団結しよう」の声がかまびすしく、
小沢昭一さんなども「すすめ一億火の玉」なんて方向へ逸れちゃわないか心配だと
おっしゃっていました。強制がまかり通る世の中にだけはしちゃあいけない。
2004年に天皇が米長教育委員に対し「強制でないことが望ましい」発言ってのもありましたね。




VOL.605 * 2011/05/02


「黄砂に吹かれて」 工藤静香

連休の谷間に回復した天気なのですが、九州はすっぽりと黄砂に覆われています。
大昔からの現象で、降り積もった砂が長い年月を経て肥沃な土に成ったりもするでしょう。
しかし現在の状況でこの黄色い空を見ると、いつの日にか中国の原発で事故が起きて
その数日後に熊本がこんな空になり、締め切ったガラス窓の内から不安いっぱいで眺めている
場面を想像したりしてしまうのです。すでに空中ばかりでなく世界につながる海に大量の
放射性物質を撒き散らしてしまった私たちは、逆の立場になったとしてもひたすら
我慢するしかないのでしょうか。何か出来るとすれば世界の心ある人たちと協同して
脱原発、反核の地球的なうねりを目指すしかないような気がします。
表題曲は中島みゆき作詞の1989年のヒット曲ですが奇しくもコーダの部分で
♪うそつき、うそつき、うそーつきー と、男をののしる静香さんの歌声が
国民の払った税金や電気料金を使って「原発は安全」と宣伝した方々への思いに重なります。




VOL.604 * 2011/04/09


「いのちの歌」 
茉奈佳奈

恒例となった窓からひとり花見をしておりますが、今年しみじみ聴きたい歌は
これしかないでしょ、てな感じで選びました。2004年暮れのインド洋大津波の報に
接したときもおもったのですが、大災厄とは歴史上だけのものでなく自分の生きている
近くに出現し得るものだと改めて思い知らされました。ドラマ「だんだん」のために
この歌詞を書いた雅堂こと竹内まりやさんは、同世代で感性の近い方なので、
人生の扉」などと同様に言葉が胸に迫って来てたまらないものがあります。

♪いつかは誰でもこの星に さよならをする時がくるけれど いのちは継がれてゆく
生まれてきたこと 育ててもらえたこと 出会ったこと笑ったこと
そのすべてにありがとう…
命を、平和を、自然を大切にするために微力でも尽くそうとひそかに誓うのです。
YOUTUBEで知ったのですが、合唱曲としても色んな所で歌われているのですね。




VOL.603 * 2011/03/30


「パチンコは手動で」

九州ではチラシ・CMこそ減りましたが、パチンコ屋は通常営業しているようです。
関東の計画停電エリアのホールはどうしているのでしょうか。個人的には、
このさい原発とパチンコは廃止の方向へ向かってくれることを願っております。
とはいえパチンコ業界がどうしても存続を願うならば、省エネ手動パチンコを
早急に復活してはどうでしょうか。レバーのバネの力で玉を打ち、チューリップなど
役物も機械式、当たり玉が落ちるときにベルを弾いて音を出すという昔ながらの
クラシックスタイル。ランプだけはLEDだったら消費電力が少ないので良しとしましょう。
指先を器用に用いることは高齢者のボケ防止に役立つので、玉入れも左手を使う
原始式とか、脳トレの効果を考慮したボードゲームの開発も良いかもしれません。
若い人向けには、発電機をつけた固定自転車を漕いでもらい発電量に応じて
前方にセットされたスロットが回るという、フィジカル・パチスロコーナーを設けて、
その電気でホールの照明などを自給することを目指して欲しいと提案いたします。




VOL.602 * 2011/03/21


「新幹線の明と暗」

九州新幹線全通から一週間。乗車率に関しては、東日本の大地震直後ということで、
空席の多さはしょうがないことでしょうか。復興期と新年度を迎えれば強力な輸送力が
役に立つものと期待します。ところでマスコミでは報じられませんが、寂しくなったのは
在来線関係の場所。熊本駅ホームで人気だったうどん屋はもちろん、キオスクまで
廃止されたのは不便。水前寺方面から豊肥本線で新幹線に乗り換える方は、乗換えの
距離と高低差にご注意。正面改札横の階段を下りて長い地下道を通りエスカレータで
昇り、新幹線改札を通り、さらに長いエスカレータで新幹線ホームへあがるので、
時間の余裕も必要です。光の森から小倉へ行くのに、以前は特急有明でドアツードア
(2枚きっぷ往復6900円)でしたが、今は熊本駅でこの乗換えをして、2枚きっぷだったら、
博多で降りて在来線特急に乗換えて往復9400円。さらに光の森〜水前寺のぶんを
別途片道220円の負担増です。JR分社化の弊害が今ごろこんなところに。
さすがに気の毒に思ったのか往復割引きっぷという名で北九州と熊本・鹿児島を
利用する客がダイレクトに乗りとおせる時限措置があるようですので、せいぜい
利用して定着させましょう。自由席運賃の早見表ページ作りましたのでご活用ください。




VOL.601 * 2011/03/14


「雨を汚したのは誰」 ジョーン・バエズ

当コラムも600回の節目を超えたとおもったら、とんでもない地震+津波の発生です。
三日目を迎えた今日、熊本では午後から雨が降り出しました。この雨はしだいに
被災地の方へ移動するのでしょうか。放射性物質が飛散したあと、雨に気をつけることは、
若い世代の方は思いつかないかもしれません。オジサン達の幼い頃は冷戦たけなわで
核実験も多く、地球のどこかで飛散した核物質が雨に含まれるという話は知られていました。
雨の日に傘をささないとハゲるぞ、などとたしなめられたものです。もちろん飛散量の多い
原発事故の場合は、頭髪の心配どころじゃない、もっと深刻な健康被害の可能性があります。
東日本の皆さん、どうか雨にぬれないで、と願います。、これがもし中国の原発で起きたら
九州も大変なことになりますね。このまえ国会中継を聞いてたら、「ベトナムへ原発を
売り込めるよう政府も支援しましょう」などと呼びかける民主党の女性議員がいました。
内心では「あの議員が福島原発の政府側連絡員として現地に滞在すれば」などと
思ったりしますが…。とにかくこれをきっかけに世界規模で、原発をやめる方向へ
ゆっくりでもいいから舵をきらないと、津波犠牲者のためにもそうしなければと、
心の底から思うのです。表題曲はマルビナ・レイノルズの作でバエズの歌で日本でも
ヒットしたフォークソングなのですが、今では入手困難のようですね。
 what have they done to the rain で検索すれば歌詞は検索できると思います。




VOL.600 * 2011/03/08


「A列車で行こう」 原信夫とシャープス&フラッツ

あと四日すると熊本市も新幹線の通る都市になります。1964年に産声をあげた新幹線が、
岡山、博多と伸びて、国道の号数から考えれば程なく通じてもおかしくないところが、
どこがどうしたのか36年のブランクを経ての九州新幹線開通。政治の力学とか国鉄の
分割民営化のとばっちりとかでしょうか。お陰で飛行機と高速バスの利用は活発ですが。
熊本駅に近づくと在来線の隣の三階建ての高架を走る新幹線から熊本城が見えて、
ちょっと山陽新幹線の福山駅を連想させます。ところで新幹線にあわせて熊本市電でも
一部の電停名や系統名を外来者に分かりやすくする変更がおこなわれました。
路線廃止のせいで1番が欠番だった系統番号をAとBに変えたので、外国からのお客さんに
熊本駅行きの電車を尋ねられたら、♪You must take the A-train と教えるのが楽しみです。


熊本市電Aトレイン




VOL.599 * 2011/01/23


「風邪見舞」

繰り返す寒波と乾燥に晒されている熊本の街では、俄然インフルエンザや風邪にかかる人が
増えているようです。客商売の我が家の長男も早々にA型インフルに冒されたようで、
先週から仕事を休んでいました。もっとも医者で薬をもらってからはケロッとしていて、
先ずは一安心です。全国的にもインフルの警報・注意報が出ているようですが、ふと思うのは
去年のワクチン騒ぎは何だったんだということ。パンデミックの言葉に脅され、ワクチンを
緊急輸入して、接種の優先順位でもめたりしたあげく、かなりの数が余って廃棄されたとか。
今年は新型を含むインフルエンザ流行が広がってもワクチンの話はほとんど聞きません。
聞く所によると日本の薬学・厚生行政に関わるワクチン推進派の意図的な"煽り"に
マスコミものせられたという説もあるとか。ワクチン(ウイルスの死骸溶液)を接種しても、
風邪の感染部位である上気道部での防御は期待できないことは厚労省も認めています。
ところで鼻風邪を重症の風邪にしない秘訣として、意識的な「嚥下」が効果的とのことです。
枕元に飲み物を用意したり、夜中に目を覚ますごとに唾を飲み込むだけでも、
上気道部で増えかけたウイルスを食道に流して胃液で死滅させる効果があるようです。
臼田篤伸著「こんなに効くぞ ぬれマスク」農文協1999刊を参考にしました。




VOL.598 * 2011/01/02


「年頭酒中雑感」

御来光も無くぼやっと明けた空から、ぼそぼそっという感じで雪が舞い落ちる2011年、
熊本の正月です。朝からTVで落語を聞きながら大鍋のおでんで一杯やれる幸福に
ひたっております。今年も早朝から9時までは三賀日通してBS-TBSの落語研究会が
放映されます。きのうの午後はずっとNHKの「昭和なつかし亭」とフジの漫才番組を
交互に見ておりました。普段はなかなか見られない名人の芸が正月だけは食傷するほど
つづくというのもおかしなもんです。今朝のTBSのトリは柳家喬太郎の「布哇の雪」という
創作物でした。布哇はハワイと読む、あのHawaii のことです。私も初めて知った気がします。
喬太郎らしいくすぐりの散りばめられた人情噺で、最後は三味と照明の仕立てで
演出される大作です。でも、感情の交錯の表現がどうにも薄っぺらく思えてなりません。
別離した幼なじみと、先立たれた実の女房の存在が男の胸の内でどんな在り方を
しているかが、聞く者になんとなくでも伝わるよう工夫しなくては、本当の人情噺には
成り得ていないような気がします。 喬太郎というひと、嫌いじゃないのですが、
そこらへんの上手さは志の輔あたりに較べるとまだまだかなと…。
それにしても、もっと上方の噺家を取り上げてくれというのが、最大の不満ですが。





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