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コラム |
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OYAJI NO UTA |
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by 安藤弘志 |
VOL.294 * 2005/03/31
「海岸通」 風
大分県の津久見出身で大分市の舞鶴高校を出た伊勢正三は、地方の進学校を |
VOL.293 * 2005/03/30
「花咲く丘に涙して 」 ウィルマ・ゴイク
1960年代にはイタリアンPOPSの祭典「サンレモ音楽祭」の入賞曲が日本でも |
VOL.292 * 2005/03/29
「桜三月散歩道」 井上陽水
桜が咲き花見気分になるのを待っていたのですがその前に三月が終わりそうになりました。 |
羽良多平吉画伯によるソノシート盤面(現物をコラージュ) |
VOL.291 * 2005/03/28
「空の終列車」 ザ・スプートニクス
スプートニクスはスウェーデンのエレキギター・インストルメンタルバンドです。 |
VOL.290 * 2005/03/27
「朝もやの中で」 ペドロ&カプリシャス
パーカッションのペドロ・梅村がリーダーとなって30年前に結成されたグループです。 |
VOL.289 * 2005/03/26
「ラヴァース・コンチェルト」 サラ・ヴォーン
この曲の他にもトニー・ベネットの「ストレンジャー・イン・パラダイス」や |
VOL.288 * 2005/03/25
「今日をこえて」 岡林信康
くよくよするのはもうやめて、今日を越えた明日を生きるのさ。 |
VOL.287 * 2005/03/24
「グリーンドルフィンストリート」 ウィントン・ケリー
もともとは1947年の同名ワーナー映画(邦題「大地は怒る」)のテーマ曲として |
VOL.286 * 2005/03/23
「もう春だね」 友部正人
のどかな光景の中に心の襞を感じさせる「情景」描写がとにかく得意な人です。 |
VOL.285 * 2005/03/22
「遠い初恋」 リズ・ダモン&オリエントエクスプレス
初恋などという言葉がなんとなく当てはまる季節に、空気のように近くを |
VOL.284 * 2005/03/21
「雨がやんだら」 朝丘雪路
なかにし礼、筒美京平、朝丘雪路それぞれの個性が溶け合った歌謡曲の世界が |
VOL.283 * 2005/03/20
「ブルーベリー・ヒル」 ルイ・アームストロング
サッチモのみならず多くのジャズ・ポピュラーミュージシャンに愛されている |
VOL.282 * 2005/03/19
「しあわせ芝居」 桜田淳子
曲の冒頭から♪こいびとがいまーす こびとがいまーす、と繰り返すというのも |
VOL.281 * 2005/03/18
「太陽のあたる場所」 エンゲルベルト・フンパーディンク 邦題と原題 A Place In The Sun ともに聞いただけでおだやかな雰囲気になれる 言葉ですね。1966年に16歳だったスティーヴィー・ワンダーがまずヒットさせました。 作詞ロナルド・ミラー、作曲ブライアン・ウェルズ。ただし日本では大きな話題にはならず、 多くの人が知るようになったのは73年に英国のマダムキラー歌手フンパーディンクの カバーが大ヒットしてからです。ハ長調にしては特殊なコード進行で Dm7-G7-C-Am7-Dm7-G7-C、上のほうから安定した場所へとふりそそぐ陽光 をイメージさせるメロディラインが耳に心地よいです。もっとも当時のロック少年達 からは、軟弱日和見音楽としてあまり相手にされなかった記憶もあります。 |
VOL.280 * 2005/03/17
「いやんなった」 憂歌団 はじめて見る若い人の中には氣志團を連想した方もいるかもしれませんが 70〜80年代に活躍したブルース=憂歌テイストのあふれる実力派バンドです。 アメリカのカントリーブルーズと大阪の土着庶民文化の幸福な融合がありました。 表題曲はアメリカンブルースのスタンダード「トラブル・イン・マインド」に 触発された彼らの初期代表曲です。「わたしんちの 裏木戸にも いつか 陽が差すんだよね」、という意味深いフレーズを♪日の目を見るかも この俺だって と、いささか強引に歌いきってしまうのですが、木村のアクの強い声と内田のギターからの 強烈なブルースフェイクで奏でられることによって不思議な説得力を生むのです。 |
VOL.279 * 2005/03/16
「デイ・トリッパー」 ビートルズ 映画「ヘルプ!」からのシングル発売がしばらく続いた後に出たビートルズの 久々の新曲シングルは「恋を抱きしめよう」、そしてB面が表題曲でした。 小学生だった私に刺激的だったのは何といっても間奏に短くはさまれた ジョージのギターソロ。今考えてみれば特にユニークともいえないフレーズですが 当時”エレキブーム”の一頂点として語られることの多かったビートルズの中では もっとも「エレキ」が目立ったフレーズだったのです。この曲を聞くたびに、 ほらもうすぐ出るぞとワクワクしながらその瞬間を待った記憶があります。 数年後のセルジオメンデスによるカバーも秀逸、バカラックと通じるものも感じさせます。 |
VOL.278 * 2005/03/15
「だけど…」 高田みづえ 1977年にデビューから表題曲を含め三作目まで、島武実作詞・宇崎竜童作曲 だったのですが、その後も都倉俊一、筒美京平、桑田圭祐、加藤和彦、谷村新司、 村下孝蔵など作曲に限ってもそうそうたる作家にめぐまれたアイドル歌手です。 鹿児島出身のあどけない女学生の風貌で現れて、それでも歌のセンスは 都会派シンガーに負けていませんでした。彼女の声の伸ばし方は独特で しいて表現するならバスガイド的発声で広い音域をカバーするという他に例のない 歌声です。ルックスのほうは80年代に入る頃から子供っぽさは抜けましたが 九州人にとっては「さつまおごじょ」という連想語の浮かぶ親しみやすい存在でした。 |
VOL.277 * 2005/03/14
「ジョードゥ」 バド・パウエル ニューヨーク生まれのピアニスト、デューク・ジョーダンの「危険な関係のブルース」 と並ぶ有名なジャズメロディですね。彼の頭文字DUとJOをひっくりかえして つなげたジャズマンらしい愛称がそのまま曲名になっています。日本で言えば 渡辺貞夫がナベサダ(それともサダナベか?)になるようなもんです。 デュークは1950年代の末にしばらくフランスに渡りましたが、同時期にパリに 定住していたのがバド・パウエルで表題曲を含むアルバム IN PARIS は63年に ジルベール・ロベール(b)、カンザス・フィールズ(ds)と組んだトリオの演奏です。 少し枯れた雰囲気の中に名人の気迫も漂う、そんな名盤です。 |
VOL.276 * 2005/03/13
「春のからっ風」 泉谷しげる もう春だと思ったあとに身にしみる寒風に晒されたりすると、オジサンたちの 頭の中ではこんな曲が自動演奏を開始します。♪春だというのに 北風にあおられ 街の声にせきたてられ 彼等にあわないから 追いまくられ… 1973年の泉谷しげる四枚目のアルバムに収められています。この前の一時期 彼はキャプテンひろ&スペースバンドというロックユニットをバックにつけて 歌いながら飛び跳ねていた頃がありました。そのあとふと、我に帰って 俺はホントに唄を歌っているのだろうかと、そんな自問自答がうかがえます。 ♪誰が呼ぶ声に こたえるものか 望む気持ちとうらはら 今はただ 隙間風を手でおさえ… |
VOL.275 * 2005/03/12
「ふたりのシーズン」 ゾンビーズ 自動車のCFなどで、今でもふいに耳にすると心の温度が少しあがります。 ゾンビというグループ名はいかにもロンドンの山の手育ちの青年が思いつきそうな センスですが、作り出した音楽は非凡なものがあふれていました。 表題曲は彼らの解散後にブレイクして最大のヒットとなったラブソングです。 1969年から70年頃のことですが、当時の洋楽専門誌「ミュージックライフ」だったか 「ティーンビート」だったかにこの曲の楽譜が出ていて私は初めて出会いました。 出だしの語りかけるような独白と、コーラスになったところのテンポの良さ、 それが最後の♪It's the time of the season for loving_ で見事に融けあいます。 |
VOL.274 * 2005/03/11
「耳をすましてごらん」 本田路津子 1972年のNHK朝の連続ドラマ「藍より青く」の挿入歌。番組冒頭の テーマ音楽と別に歌詞付きのイメージソングを作ることが、この時代から 定着したようです。さらに20年後、ドリカムの歌った「ひらり」あたりから 冒頭のテーマそのものを歌詞付きにするパターンも生まれ松任谷由実の 「春よ、来い」などドラマそのものを上回るヒットも生まれます。 表題曲は原作者の山田太一による作品。新鮮なイメージでなおかつ フォーク歌手の中ではNHKとも違和感が無いということで選ばれたのでしょう。 路津子はルツコと読み、旧約聖書の中のルツ記から採られたとのことです。 |
VOL.273 * 2005/03/10
「ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン」 アート・ファーマー 夕陽に照らされた街角で人気者のヒゲのオッチャンが切れのいいホーンを 奏でるさまが浮かんでくる、そんな一枚です。共演のアート・ペッパーと ハンプトンホーストリオの演奏も暖かく味わい深いものがあります。 表題曲はレッド・ガーランドも良く演奏したマット・デニスの作品です。 「ハドソン川に映る月明かりがロマンチックに見えなくなっても 何が起きても 僕のもので居てくれるかい?」いかにもブロードウエイ風の小唄ですね。 テンポを自在に操りながらテーマを吹くファーマーのフリューゲルホーンで 聴くと、恋人同士の暖かい会話を立ち聞きしているようです。 |
VOL.272 * 2005/03/09
「この道」 はしだのりひことクライマックス 1971年の大ヒット曲「花嫁」のB面だったと思います。作詞は北山修。 フォーククルセダーズ以来のはしだのりひこ的歌唱の真骨頂が味わえます。 裏声を使わず、なおかつ出来るだけ頭のてっぺんから声を出すようにすると なんとなく真似できますが、この歌い方がもっとも似合うのはやっぱり 北山修の歌でしょう。雪解けの川に沿ってふるさとへ続く道、という設定が 懐かしさや安心感へ誘う上に、春の風にゆれる花の下をひとりふたりと 歩いていく若者の姿に様々な物語が暗示されているような気もします。 故郷に錦を飾るでもなく、挫折して帰るでもない普通の若者とふるさとの幸せな関係。 |
VOL.271 * 2005/03/08
「モッキンバード・ヒル」 パティ・ペイジ 今時分ちょっと郊外へ出て野道をしばらく歩くと、思いのほか色々な小鳥に出会える ことに気が付きます。先日もメジロ、エナガ、ジョウビタキ、イソヒヨドリなど一日のうちに 出会えて、いささか感激しました。こんな時に思い浮かべる音楽としては、 ウェザー・リポートの「バードランド」では賑やか過ぎて鳥が逃げてしまいそうなので 1950年代の優雅なワルツを選びました。記憶をたどれば少年時代に TVの挿入曲(お知らせのBGMなど)によく使われていた気がします。 パティの歌は朝めざめた時に部屋の窓から変わらぬ大自然の恵みを感じられる喜びを 歌いあげるとともに、後段では宗教的な想いの深さもうかがわせます。 |
VOL.270 * 2005/03/07
「北からの手紙」 渚ゆう子 このコラム始まって以来もっとも演歌っぽいナンバーかも知れません。もっとも、 杉良太郎で同名異曲がありますけどそれとは違います。1975年頃の 三木たかし作品ですね。サックスのイントロから導入部のアレンジは 「ブルース歌謡」の雰囲気そのものなのですが、さすがにベンチャーズの 血を引くゆう子さんはその後が一味違います。特にサビのせつせつと 語りかける部分の歌いかけに、上質の歌謡曲を味わう幸せさえ感じさせます。 この時期の彼女の作品は他にも「信じられない別れ」(川口真)、 「居酒屋すずらん」(みなみらんぼう)などしっとりした名作が多いのです。 |
VOL.269 * 2005/03/06
「デイ・バイ・デイ」 ボサ・リオ 日一日と春に近づくように、オジサンの青春の始まりごろにはこんな音楽を 友としていました。1970年の大阪万国博覧会がらみで来日したグループ、 ボサ・リオの「サンホセへの道」と並ぶシングルヒットです。ジャズの演奏も多い スタンダードですが、彼らはセルジオ・メンデスの流れを汲む新しい解釈で 歌詞の内容どおりの生き生きとした喜びの世界を歌い上げます。 「ただ私だけが あなたのもの、そして日一日と私達は 愛に包まれて過ごすの。」 憂いやくたびれの微塵もない、愛の始まりの光り輝いた雰囲気が あの頃の時代や、私の年頃にも合っていたのですね。 |
VOL.268 * 2005/03/05
「春一番」 西岡恭蔵 今ごろの時期、強い寒冷前線が北を通過すると南からの突風に襲われる その第一番目を春一番と呼びますが、邦楽POPSの世界でもこの風情のある気象用語に イメージを触発されて名曲がふたつ出来ました。キャンディーズやゆずもよいけれど 関西系のオジサンがワクワクするのは何といってもこの歌。1970年代に 大阪天王寺公園の野外音楽堂で恒例だったミュージックフェスのテーマソング でもあるし、3月から5月へ向けて期待を盛り上げる予告編のような曲 でもありました。曲自体の構成も、最初はもったりした出だしで、次に調子をきざむように 盛り上げ♪ヤースガーズファームへ君を 連れて行くだろうか で、カタルシスを迎えます。 |
VOL.267 * 2005/03/04
「サンダーボール 」 トム・ジョーンズ 007シリーズ第4作「サンダーボール作戦」(テレンス・ヤング監督)を 見たのは1966年の今ごろだったでしょうか。単なるスパイ映画以上の スペクタクルや小道具満載で、ジェームス・ボンド映画の観客層が ぐっと広がった作品だったと思います。なにせ小学生だった私らが半年後には 黄色い潜航艇やフロッグマンのプラモデルを作りながらトム・ジョーンズの表題曲を 口ずさんでいたのですから。そういえば”ボンドカー”のアストンマーチンを再現した プラモデルもありました。助手席が飛び出したり、ナンバーが廻ったり、映画に出た車を 忠実に再現していたのですが、決してギャグではなく皆まじめにやっていたのです。 |
VOL.266 * 2005/03/03
「この愛を永遠に」 由紀さおり 桃の節句のひな壇に並ぶ官女を連想してしまう由紀さおりさんですが、若かった頃は… 記憶を遡ってもやっぱり同じなのです。35年前オジサンの中学生時代に 「夜明けのスキャット」で突然チャートのトップに現れた彼女は、その後 「手紙」「生きがい」そして1971年3月の表題曲と、最初から御姉さま路線の 雰囲気で首尾一貫しています。本人が望んだのか周囲がお膳立てしたのか 定かではありませんが、年齢でガラッと変化しないぶん聞くほうとしては 妙に気を回さずに安心して聞けます。休日の昼下がりにでもカウチに寝そべって 彼女の声に包まれたい。♪広いこの世の中で めぐり逢えたの あなたの愛に |
VOL.265 * 2005/03/02
「グッドバイ」 メリー・ホプキン 中学・高校の卒業式の最後に卒業生を送り出すときのBGM好適曲として 紹介させていただきます。別れのつらさは事実として認めながらも、 若さの持つ喜びと、少しのせつなさを併せ持つ歌声でポジティブな人生へ 送り出してくれそうな歌なのです。1969年に当時ビートルズ、特に ポール・マッカートニーが中心にプロデュースしたキュートな女性シンガー、 メリー・ホプキンによって歌われました。作曲ももちろんポールです。 出だしからメロディに乗りの良い言葉が、胸に心地よく響きます。 ♪Please don't wake me Until late tomorrow comes And I will not be late... |
VOL.264 * 2005/03/01
「卒 業」 斉藤由貴 梅春物の定番の中でも「なごり雪」や「サボテンの花」ほど再演頻度が高くないもので 手頃な曲がないかと探していたら面白いコンピレーションを見つけました。 30〜35歳の年代が強烈に反応する楽曲を集めて編集したCDマガジンの 第0号「卒業」特集です。曲目リストを御覧いただけばわかりますが、 お決まりの定番からちょっとカルトな曲まで限られた年代の中で卒業テーマの曲が けっこう世に出ていることが一目でわかります。この中でオジサンの一番好きな曲は やっぱり松本隆=筒美京平による表題曲でしょうか。ちょっと現実離れの雰囲気を帯びた メロディとアレンジが20年の時を経て輝きを増しているような感じさえします。 |
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handon@rs-kumamoto.com