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OYAJI NO UTA |
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by 安藤弘志 |
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'11-下期分 2012年分
VOL.659 * 2013/12/08
「TOP SECRET」 三原順子 特定秘密保護法の参議院採決が金曜日の夜更けで、今朝の朝日新聞朝刊には、 |
「テレビの偽装」 大阪の電鉄系ホテルの飲食店メニューの表示と内容の差異の問題に端を発して、 |
VOL.657 * 2013/11/04
「ヘッドライト・テールライト」 中島みゆき
東北楽天ゴールデンイーグルスは昨夜、第7戦までもつれた対ジャイアンツの日本シリーズに |
VOL.656 * 2013/10/19
「電網野次も洗練を」
土曜日の午後は3時まではNHK第一ラジオ放送を掛けながらパソコン作業をするのですが、 |
VOL.655 * 2013/09/20
「月の裏側」 デビット・マッカラム DAVID McCALLUM
さんの日本語表記、今はデイビッドやデヴィッドが多く使われますが、 |
デビット・マッカラムEP盤「コミュニケイション」東芝/Capitol CR-1493 |
VOL.654 * 2013/08/29
「夏の終わりのラジオ三昧」
しばらく記憶に残りそうな過酷な夏が過ぎ去ろうとする今日、熊本には危ないコースで |
VOL.653 * 2013/07/28
「モリタート」 ソニー・ロリンズ4
毎年7月の下旬に開催されるストリート・アートプレックスのジャズオープンが昨日、 |
VOL.652 * 2013/06/30
「夏草はやがて枯れる」 詩篇37-2
熊本の上半期最終日は比較的おだやかな梅雨空になっています。おおむね灰色の |
VOL.651 * 2013/06/09
「タイム・イズ・オンマイサイド」 ローリングストーンズ
雨上がりの空は遠くの地平だけ雲が切れて、明暗がちょうどニュートラルな |
VOL.650 * 2013/05/19
「国防軍の時代」 橋下某氏のお陰で岡林信康「性と文化の革命」の三番を久しぶりに思い出しました。 |
一年のうちでも特に夜明けの早い季節に、我家の猫どもは午前五時過ぎには私の寝床の回りに
大型連休初日の午後はふと思い立ってEテレで話題の交響曲「HIROSHIMA」の
安倍総理は1月の故大鵬幸喜氏に続いて元巨人選手の長嶋・松井両氏への国民栄誉賞の
メルシャンのお徳用赤ワインを昼からチビチビやりながら恒例の窓から独り花見です。
二年前のあの時刻には、ちょうど翌日に迫った九州新幹線開通の取材で熊本駅に
昨日国会中継を聞いていて驚きました。いまだに「カジノで経済振興を」などと
始めた当初は毎日更新していたこのコラムですが、不定期を宣言して後は次第に
昨夜は北区役所の隣にある植木町文化ホールでたっぷり落語を楽しんできました。
VOL.649 * 2013/05/15
「ミセス・ブラウンのお嬢さん」 ハーマンズ・ハーミッツ
寄って来て、時には腹を押して目覚めを促します。渋々起きだしてゴハンをくれてやり、
猫砂の掃除もしてから二度寝しかけましたが、ふとTVをつけて素敵な番組に出会えました。
BS103chで午前5〜6時「BS洋楽グラフィティ60's」という番組、今朝がvol.2でしたから
昨日から始まったのでしょう。UK/USのポップスチャート曲を当時の音楽番組から集めて
ノンストップで流すのです。アニマルズ、ピーターとゴードン、バーズ、トム・ジョーンズ、
シーカーズ、スモーキーロビンソン…、最後にブライアン・ウイルソンがベース弾きながら
「ファンファンファン」を歌うビーチボーイズと、私達の感涙もの映像ばかりなのです。
表題曲も久しぶりに聴きました。一時は女の娘の熱狂度の点でビートルズと並べられることの
多かった彼らも、今では名前を聞くことも稀ですね。曲の最後にピーター・ヌーンが花道で
乱入したファンの女性にハグされながら You've got a lovely daughter と絞りだすように
歌った場面がほほえましかったです。6時になったらCSのミステリーチャンネルに変えて、
こちらでは0011ナポレオン・ソロを毎朝やってくれているので、どっぷりと60年代に
浸ることができます。早朝の高齢者向け番組もゴキゲンに変化しているのでした。
VOL.648 * 2013/04/27
「HIROSHIMA」 佐村河内 守
全曲放映を楽しみました。去る2月東京芸術劇場で大友直人の振る日フィルの演奏です。
私は全く初めて聴くのでしたが、三楽章とはいえ70分に及ぶ大作は、危惧していた無調風の
現代音楽ではなく、感情の起伏に富んだ旋律と響きのあふれる感動的な音楽でした。
ただ、何か記憶に残るモチーフに相当するメロディは一度目の鑑賞ではつかめませんでした。
もっと言えば富田勲や久石譲が渾身の映画音楽を書いた場合と通底するような感じです。
第三楽章が盛り上がって終わったときに目頭が熱くなったことは確かなのですが、
例えばベートーベンやマーラーがあの時代にシンフォニーを放ったときのインパクトを
持ちえているかといえば?マークを手に用意したくなります。別の方向から想像すると、
「HIROSHIMA」の感動が日本国中に広がり政治にまで影響を及ぼしたとします。
今度は演奏の終わりに立ち上がって10分以上の拍手を続けなければならないような
強迫観念を感じなくてはならないかという危惧が浮かんでしまうのです。
おおざっぱな構図で言うなら、クラシックの枠組みの中にこめられた革新性は
社会主義的きゅうくつさの中に収斂されてしまいはしないかと漠然と感じてしまいます。
佐村河内さんにリクエストがかなうとしたらいつかピアノ協奏曲を書いて欲しい。
そしてそれを山下洋輔や小曽根真などジャズピアニストの共演で聴きたいのです。
自由な感情の発露が許されるカデンツァ(即興演奏)を随所にたっぷりとアレンジして、
観衆もその出来具合に批評をこめて曲中の拍手でこたえるような形が理想です。
VOL.647 * 2013/04/03
「巨人大鵬自民党」
授与を行うそうです。「巨人大鵬卵焼」の決まり文句が発祥した時代にまさしく小学生だった
私にとって卵焼きはともかく、巨人大鵬は憧れというよりも立ちはだかる巨大な壁でした。
1974年秋の長嶋茂雄引退のシーンは、私にとってはV9巨人というベルリンの壁がようやく
崩壊した象徴として記憶に残っています。1969年に大鵬の連勝記録を止めたのが戸田と
いう力士で私と同郷。場所後に当時通っていた小学校に顔みせに来てくれたのも覚えて
います。最初は九州なので巨人よりも西鉄を、大鵬よりも朝汐を自然に贔屓にしたのですが、
次第に相手の強大さが憎らしくなり、たまに負ける瞬間を無常の喜びとする屈折した
アンチへと立派に?成長したのでした。で、いま何を声を大にして言いたいかというと、
巨人にしろ大鵬にしろ、自民党にしろ、好きかと問われた場合に「どちらかといえば」を
含めると半数を超えることがあるかもしれません。でも少なからず「阪神柏戸社会党」を
贔屓にする大衆も在るわけで、例えば国の根幹である憲法を変える発議をするならば、
半数ちょっとの「巨人大鵬自民党」派の言うとおりにしょっちゅう変えられたら困ります。
現行憲法が設けている2/3というハードルは「阪神柏戸社会党」派にも一定の理解を得る
必要のある優れた設定ではないでしょうか。末永く続きますよう祈っているしだいです。
VOL.646 * 2013/03/31
「ロメイン」 ビル・エバンス&ジム・ホール
若葉も目立つ枝枝に、それでも花は散らずに大方残っていて、空はJAZZを聴きなさいと、
唆すような曇りかたをしています。漂うオフェリアを水中から見た(と勝手に解釈してる)
モノクロ写真のジャケットが名高いアルバム「アンダーカレント」を久しぶりにかけました。
表題曲はB面の一曲目、ギターのジム・ホールのオリジナルです。春の曇り空になんて
ピッタリ合う曲でしょう。ロメインとはおそらくヨーロッパ系の人名。ジムの知人なのか
オランダの歴史学者を指すのかは定かではありません、そうだロメインレタスという
先が広がっているけどサニーレタスよりは丸っこいのも有ります。ちょうど昨日スーパーで
そんなに古くないのに二個50円の奉仕品になってるのを見つけて、セロリと一緒に刻んで
美味しく頂いたばかりでした。ブルージイな至福に満ちた午後はゆっくりと過ぎていきます。
VOL.645 * 2013/03/11
「熊本に住みなっせ!」
居ました。福岡方面の事故でダイヤが乱れ博多行き特急つばめが担当運転士の
都合がつかなくなり5番線に長く停車していました。その時ホームで横に立っていた旅行客の
携帯電話の話し声で東京に異変が生じたことが解ったのです。急いで自分の携帯を
ラジオに切換えたイヤホンから津波警報が飛び込みました。もしあの瞬間に戻れたとして、
児童が多数犠牲になったあの学校に電話して、あらん限りの方法を講じて危険を伝え
られただろうかなどと度々夢想したりします。今年の熊本は微粒子スモッグにこそ
覆われたりしますが、雪害の北日本や福島の原発問題から離れた地で申し訳ないくらい
平穏な日常が過ごせていることに改めて感謝しなければならないでしょう。
私たちが出来ることとして、臨時にであれ永住であれ熊本に住んでみたいと思う被災者に
「出来るだけの手助けをしますから、どうぞ熊本に住んでください」と、心から呼びかける
こともあるのではと思います。熊本県の人口は十年前と較べると5万人以上も
減少しています。住み場所はもちろん有るし、たとえば評判の良い熊本野菜を増産して
東日本へ出荷する仕事など、就業先も工夫次第で創出できるはずです。
VOL.644 * 2013/03/09
「国民のカジノが第一?」
荒唐無稽な質問をする議員がいるのです。あとで調べてみたら鈴木克昌という
衆議院比例区東海ブロックで日本未来の党への票をもらって当選した生活の党
所属議員じゃないですか。女性議員たちが脱原発など生活者の意を汲んだ活動を
されている横で古参の男性議員は何をノーテンキなことを考えているのでしょうか。
射幸的な娯楽が生活の一部としてあって良いことは当然ですが人口減少傾向の今、
宝くじ、競馬競輪、パチンコなどすべて右肩下がりの状況にあり、あらたにカジノを
造ったところで社会貢献はおろか施設の維持さえ危ぶまれるでしょう。海外の
富裕層を呼べると思うなら幻想です。にわか作りのリッチ感で飾った施設に惹かれる
程度の小金持ちはいずれ下降してリピーターには成りえず、やがてカジノは廃墟に
なる可能性が大です。ひとつだけカジノ解禁に意味がありうるとするなら、もし
韓国のようにパチンコ・スロットを禁止して、その従業者の転職対策として全国の
限られた特区に造るカジノを受け皿にする場合です。パチンコ等の依存症の原因は
店が生活者のすぐそばで日常的に営業していることが大きな原因です。観光地など
限られたハレの場に隔離する事により依存症者を救えるなら反対はしません。ただ
今のパチンコ関連産業従事者をそっくり養えるだけの売上げは難しいでしょうね。
以上「生活の党」HPの意見募集アドレス宛メールしておきました
VOL.643 * 2013/02/21
「若草の丘」 本間千代子
間遠になってしまい、また一ヶ月経ってしまいました。世の中は良くなってるのか、
悪くなっているのか一見判断がつきかねますが、今朝も新聞読んで気になったのが、
福島第一原発では今も一日に数百トンの汚染水が発生していて、貯蔵タンクを
自転車操業の如く増設して対応しているらしいこと。今に原発の周囲はタンクだらけに
なりそうですが、この状態を電力各社の首脳はどんな気持ちで見てるのでしょうか。
原発に見切りをつける英断を下す経営者がもうそろそろ現れても良くはないのか。
表題曲は1968年のもの。原発の無かった清々しい日本の青春を謳歌しています。
♪そよ風が匂います 白いシューズが弾みます 若草萌える丘の径…
VOL.642 * 2013/01/20
「植木寄席・賛」
芸術協会と落語協会から実力派中堅を選んだ瀧川鯉昇、入船亭扇遊という組合せです。
まず前座を勤めた入船亭小辰の「金明竹」で会場が沸きました。加賀屋の使いの者が
しゃべる上方の口調がとても自然で、なおかつ度々の長台詞の繰り返しに微妙な変化が
つけてあって感情描写が上手。将来が楽しみな二つ目です。鯉昇は季節の噺「二番煎じ」。
番小屋での親父連中の隠れ酒盛りの描写に大爆笑。さらに扇遊が「片棒」で続き、
赤にし屋の主人の葬儀に彼を模したからくり人形の山車が出るくだりは、観客全員爆笑。
中入り後は鯉昇の「時蕎麦」ですが、時を甘味の好物に入れ替えるという無理筋の脚色も
後に出る蕎麦屋をナンセンスに徹して描いてまずまずの出来。扇遊が最後に何を掛けるか
楽しみでしたが「妾馬(八五郎出世)」を30分無難に演じました。折しも昨日は大学の
センター試験初日。「落ち」の無い噺を選んだのか、それとも翌日が「玉の輿の日」と
いうことからの発想か、タイムリーな話題に敏感な師匠なのでそれもアリかも。
いずれにしても地方のホール落語でめったに無いような充実した企画の木戸銭が
たったの千円(前売券)だったのは、ありがたいやらもったいないやら、でも嬉しいです。
合併後も気を吐く植木町文化ホール自主文化事業協会の皆様に深くお礼申し上げます。